バーベキュー問題2 責任の所在
明日で9月定例会も終了。
今定例会は、決算委員会、バーベキュー問題、100条委員会などなど、市側と議会は対決姿勢で終始した観がある。
中でも、BBQ問題については、報道で大きく取り上げられ、ついには市民からの告発に発展、市政の話題を独占してしまった。
前回、この問題について少々ふれ、それで終わりにしようと思ったが、懸念した通り、市の事後対応のまずさから火の手が広がってきた。
市長給与の減額条例が上程されるのを機に、再度、私の考え・心境を述べることにする。
当初、市長は反省を示すため「月給の10分の1の削減」
という案を上程、問題の収束を図ったものの「軽すぎる」と議会が反発、否決される公算が高いと判断し一旦引っ込めた。
で、明日、定例会最終日にあらためて
「月給の10分の3の削減」
という議案を出す方向となっている。
これについて、我が会派は明日団会議を開き、態度を決めることにした。
会派内の意見集約は進んでおらず、どのような結論となるか、予断を許さない状況だ。
私自身も「どうしたものか?」ということで、今日現在いまだ態度を決めかねている。
というのも、今回のような騒ぎを起こし、果たして「市長の月給10分の3削減」という処分が妥当なのかどうか、物差しがなく計りかねているからだ。
そうした中、市民から告発までされる事態となり、この件については警察の調べが行われることになった。
ので、もはや法的責任については捜査に任せるとして、私としては
市長の「道義的責任」
について態度を決めることになろう。
今回の事件によって、市の権威及び信頼は失墜した。
防火について市民を指導監督する立場の市行政としては、この信頼失墜は重大だといえ、事件後は業務に支障を来しているとの話も耳にする。
市長以下、職員にどこまでその自覚があるのか、が問われているが、現状の市の態度では、そうした意識・反省があるのか今ひとつ見えてこない。
その一方で、今回の法違反行為の結果、何か被害が出た訳ではない。
反省及び再発防止の姿勢が見られれば、法的な事はとりあえず捜査結果を待ち、「ひとまず」市の判断を了、としてよい、とも思っている。
ここまで世間を騒がせ、信頼を失ったのだから、今後市は防火体制を再構築し、法令遵守についてあらためて綱紀粛正を図るものと信じたい。
これまで、私は海老根市長以下、市執行部と対決してきた。
政治判断・政策判断についての意見の相違、あるいは市長の政治姿勢や市政運営の基本的な態度など、ことごとく意見が合わなかった。
しかし、それは一方で、最終的には
「市長が気に食わなければ次の選挙で替えればよい。何ならお前が出たってよい」
ということでしかないだろう。
海老根市長を選んだのは議会ではなく「市民」なのだから。
その中で、私が厳しく臨んだのは政策・姿勢ではなく
「違法な行政運営なのではないか?」
ということだ。この点を、しつこく指摘してきたわけだ。
善行の土地取得、地域経営会議などなど。
いわば、海老根市長には
「法令遵守」という視点が欠落している
というのが、私の異議申し立てであり、対立点だった。まさか
「市長になれば、何でも出来る」
とでも思っている、わけでもないだろうが。
もう一つ、今回の件がある意味で深刻だ、と感じるのが、現在の市役所は
「もの言えぬ雰囲気」
になっていることだ。
件のBBQにしても、80人もの市職員が参加し、その中で誰一人として
「ちょっと、マズいですよ」
と言う者がいなかった、ことが今の市役所の雰囲気を表しているとしか言いようがない。
さらには、主催した課、つまり「課長の責任」になっているのもスッキリしない。
部長は知らなかった、と言っているが、ホントか?
部長は、課長に責任転嫁しているのではないか?
それをまた、「なぜ」課長は唯唯諾諾として従うのか?何があるのか??
これについては憶測になるので、もうこれ以上は言わないが、善行土地問題からこのかた、市の説明はハッキリ言って私は信じられなくなっている。残念なことだ。
そうした市役所の雰囲気、これは市長だけが悪いとは思わない。執行部全体の責任だ。
こうした背景がなければ、今回の件に対して私はもう少し「寛容」だったかもしれないが、事が発覚した後の市の説明や認識も併せ、すんなりと認められる心境ではない。
さりとて、ならばどうすればよいのか?
「減棒10分の3月じゃあ足りない、のなら『いくら』なら納得するのか?」
「担当者をクビにすれば納得するのか?」
あるいは、それこそ
「市長が辞める」
なら矛を収める、というものでもなかろう。
いずれにせよ明日決着だ。一晩、考えてみるか。