政治家の資質2 男子の本懐

男子の本懐
城山三郎氏の代表作のタイトルである。
昭和初期の宰相浜口雄幸と、コンビを組んだ大蔵大臣井上準之助の奮闘を描いた本作をお読みになった方も多いと思う。
たしか、わが中塚一宏副大臣も愛読書に挙げておられたと記憶しているが。
  
 
   ここここれは、日本を近代化・国際化する上で、「金解禁」→「金本位体制への復帰」は避けて通れないと、文字通り「命がけで」政策遂行にあたった男二人の物語。
経済・金融の専門的な記述が多く、私にとっては難しい部分もあったが、深い感動を覚える。

「金解禁を成し遂げよう。命を狙われるのは覚悟の上」
盟約を結んだ浜口と井上は、

数多の政敵を前に怯まず
世論の批判には耐えに耐え、しかし
己が選んだ道を信じて毅然と立ち向かう

まさに「真の政治家」を姿を見る。
そしてふたりは予期した通り、緊縮財政・軍縮に不満を持つ右翼テロの凶弾に倒れる…。

前回、「政治家の資質」なんて書いたので、なんだかまた読みたくなってきた。
読んでいない方には、ぜひともお薦めしたい名作だ。

本懐 【ほん‐かい】
かねてからの願い。本望。本意。男子の―」 広辞苑より