100条委、証人尋問はじまる

8月10日、第一回目の証人喚問が行われた。
証人は、
1.市に土地を売却した松本氏
2.市に売却を持ちかけた矢島前市議
3.矢島氏からの話を受けた中山主幹
4.中山氏から相談された奈良課長補佐
5.奈良氏とともに現地を訪れた新井副市長
6.奈良氏の求めで土地を調査した中島土地公社参事
7.現地調査に同行した谷地土地公社担当者
8.公社の求めで概算額を算出した小林不動産鑑定士

の8名。本件に関わった各氏に、時系列順に尋問を行った。

今回の審査は、公開で行われているものの、議事録などは
「しかるべき時まで公開せず」
ということになった。

これは、証人が他の証人の証言を事前に知ってしまうと、それを前提にして自分の証言を組み立ててしまう恐れがあるので、他の証人の証言は一切知らないまま尋問することが必要だ、という考え方に基づいている。
通常は、審議の録音テープや正式な議事録になる手前の「議事録の未調整原稿」は所定の手続きをすれば誰でもみることができるのだが、上記の理由から今回は当面非公開とする。
新聞社に関しては、報道の自由の見地から、自らの責任において報道して頂く。

ので、当ブログでもある程度の事は書いてもよいのかもしれないが、今後の尋問の組み立てなどがあるので、とりあえずは控える。
私は今回の尋問で、かなり成果が上がったと思っているが、傍聴していた人は「あまり成果がなかった」と感じた人も少なくなかったようだ。
これについては、個々人の感想なので仕方がない。経緯に詳しくない人にとっては、質問事項が多岐にわたり聞いているだけで質問の狙いなどを把握するのは困難だろう。
また、委員各位は思い思いに質問するので、どうしても話があっちにいったりこっちにいったりする。これだと、傍聴者にとってはポイントがつかみにくくなってしまうだろうと思う。
そのあたりは大変申し訳ないが、聞いている人に向けてパフォーマンスを行っているのではなく、あくまでも真相究明のための委員会なのだとご理解頂くほかない。

そんなこんなで、翌日の新聞に注目していた。果たしてどの程度、書いてくれるだろうか?

繰り返しになるが、今回の尋問・審査の様子について、今後の審査に影響するので私から論評するのは控えたい。
そこで、今回は新聞記事の紹介という形で、私の感想を述べておきたい。

~朝日新聞記事より引用ここから~

6千万円で民間売却打診 藤沢市土地取得問題

藤沢市土地開発公社が市の当初計画にない善行地区の農地を約1億円で先行取得した問題で、市議会の調査特別委員会(百条委)が10日開かれた。農地の前所有者が公社に売る前、民間に約6千万円で売ろうとしていたと証言。公社が取得した額の妥当性への疑問が一層膨らんだ。
 
百条委に出席した前所有者の説明によると、前所有者は2003年に3千万円で農地を取得。小田急善行駅から5分の市街化地域で、アパートや住宅の開発を希望していたが、必要な道路が接続していなかった。
 
その後、年に数十万円かかる固定資産税の負担などから売却を決め、08年3月ごろ、不動産会社を通じて周囲の地主に打診した。その際に提示した売却額は6千万円程度だったが、「買っても管理できない」などと断られた。

その後に地元選出だった当時の矢島豊海市議に「誰かに売ってほしい」と依頼したという。

矢島前市議も証人として百条委で証言。前所有者から相談を受けて、前所有者の事務所から市の職員に電話し、「地主が売ってもいいという土地があるので調査してほしい」と依頼した、という。

一方、市議有志による不動産の査定評価では4250万円と、市の購入金額の半分以下となっている。

この農地の不動産鑑定評価を市に依頼され、1億1200万円の評価額を出した鑑定士も証人として出席した。公社が09年1月に農地を購入して約2年半が経過しながら道路が接続していない現状について、「当然、道路を引くために隣接地の地権者と市が交渉していると思っていた。道路がなければ土地の価値は劣る」と証言した。

また、市から鑑定を依頼されたとき、土地購入後の用途の説明はなかったとも話した。
~引用は以上~

この、朝日新聞の記事が秀逸だった。今回の審査のポイントが端的に書かれている。
今日のところは、これを持って報告とさせて頂きたい。