土地問題過去記事その11 議会は感情で動く

というわけで、3回に渡って鑑定評価書と調査報告書の相違点を概観してきた。

価格の違いの最大のポイントは
「直ちに宅地化が可能か否か」
ということになる。

市側は何と説明して不動産鑑定士に鑑定依頼したのだろうか?
当時関わった職員からあらためて聴かないと分からないことがあるのだが、市側にとって痛いのは文書・計画書が一切無いことだ。
いくら計画がありますとか言っても、それを証明できなければ無いのと同じだ。

さらに言えば、「公共公益施設の設置を目的とした計画『話』」さえあれば、藤沢市内における市街化区域内のどんな原野・農地・林地でも宅地並みの価格に上昇させることが出来る、と指摘する識者がいたが、まさにその通りだ。

今一度、市の職員に問いたい。
本当に計画があったのか???

これまでは罰則がない委員会での答弁だったから良いが、偽証したら刑法犯になる100条委員会の場でも同じ答弁が出来るのだろうか?
自信があるのならば、是非とも100条委設置を受けて立って欲しい。

「100条委をやって何も出なかったらどうするのだ?」

と、与党議員に言われたことがある。
私は「何も無かったら良かった、メデタシメデタシ、ではないか」と言うだけだ。
議員は市の行政執行を監視することが仕事だ。それはある意味で市の仕事を疑いの目で見ることを意味する。
私はどちらかと言えば「市は間違っていない」と考える方で、これまでの議員活動はそうした立場が主だった。それに、そもそも人を疑うのは良い気分のものではない。
だが、それがイヤならば議員を辞めた方がよい。

これまでの市の答弁や参考人の意見聴取の中で、
市の主張通りの事が事実
とは思えないから100条委を主張しているのだ。
何も無い、とは「思っていない」ということだが、
「何も無かったら責任をとって議員バッヂを外します」
とでも言って欲しいのだろうか?

しかし、それならばそういう自分も同様の覚悟があるのだろう。
答弁や証言に虚偽があったらどうだろう。
「市に問題なし」と言ってきた諸君はどうするのか??

こういう話になるから「感情論」なのかもしれないな。