都知事選挙が熱い

細川護煕元首相が東京都知事選に出馬を表明し、小泉純一郎元首相も支援すると言明。
「脱原発」での共闘だ。
高い人気を誇った元総理による「脱原発同盟」結成で、俄然おもしろくなってきた。

細川氏は、源氏の細川家および皇統にも連なる五摂家の血を継ぐという比類ない血統と、折からの政治改革の流れの先頭を走りブームを巻き起こして自民党を下野させ、国民の期待を背負い総理大臣に就いた希代の政治家である。
一方で、与党内分裂や企業からの資金提供の疑いなどで一年もたず政権を投げ出した、というマイナスイメーイも拭えない。

もう一人の小泉氏も、キャッチフレーズと電撃的な政治行動を駆使するなど類いまれな政治手腕で長期政権を全うした天才的政治家だ。
その小泉氏も、新自由主義的経済政策により今日の格差社会を招き、イラク戦争への協力などブッシュ政権下のアメリカに追従しつづけたと批判もされている。

両氏は人気および功績と同時に小さくないマイナスイメージを背負っている。
私としては、特に小泉元総理については既に民主党の市議だったので経済政策にせよ外交安保政策にせよ、真向から批判をしてきた立場だ。

だが、今回の選挙については、両元首相の行動に対し敬意をはらいたいし、評価もする。
「脱原発」という大義以外の思惑については、詮索しないで応援したいと思う。

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