100条委の結論

3月28日、2月定例会が終わった。
新年度の予算は賛成多数で可決、新しい副市長も決まり4月から鈴木新体制が始まる。

さて、2定本会議の最後の最後、高橋委員長から100条委の最終報告が発表された。
すでに新聞報道されている通り「土地取得は不当」なので、市は公社から当該土地を買い取ってはならない、とした。
また、本件土地取得の関係者に対し、刑事・損害賠償などの責任追及をするよう市にもとめ、議会としては委員会で偽証した3名の告発をすることを決めた。

2009年の9月定例会で共産党の柳沢議員が初めてこの問題を取り上げ、市側を質した。
その後、10月に神奈川新聞がこの問題を取り上げてから各紙が大きく報道、広く市民が知るところとなったのはご承知の通りだ。
問題発覚後、何度も100条委の設置を提案したが、そのつど市長派市議が反対し僅差で否決されてきた。

こうなったら改選後の新しい議会に賭けるしかない。
ということで、私は市議選の時に市長(及び与党議員)を批判して土地問題を訴えたが、私の支援者からすら「選挙は批判ばかりではダメだ」と随分と言われたものだ。
震災後の自粛ムードもあり、必ずしも街頭での反応が良かったとは思わないが、賛意を示してくれる有権者もいたのだ。少なくとも、知らない人から声を掛けられることは私の三回の市議選で一番多かったと思う。

私自身は得票を減らしたが、市民は見ていてくれたのだと思う。100条委設置を訴えていた新人が次々と当選を果たした。
その結果、100条委に反対していた議員が引退し入れ替わるように当選を果たした新人達が賛成に回り、初めての提案から実に1年半かけて100条委を設置することができた。
市議選は大成功だった、だろう。先の市長選で「市民の良識を示す事が出来た」と鈴木新市長は胸を張ったが、実は10カ月前の市議選の時からうねりが始まっていたのだと思う。

私にとっては100条委設置は「悲願」であったが、いざ設置されると成果が出せるかどうか、不安がなかったと言えば嘘になる。
だが、勇気を持って「市にとって『不都合な真実』」を述べる職員が相次いで現れ、土地取得の不当さが次第に明らかになっていった。
土地の価格についても「無道路地が1億円とは高すぎる」という素朴な疑問の前に「専門家による鑑定だから間違いない」「固定資産評価からみて妥当」との市側の論理が立ちふさがっていたが、こちらも専門家による鑑定評価を得て、それを手がかりに市側の主張を崩すことができた。
一方、無理な土地取得を強行した真の「動機」は明らかに出来なかったが、市議会全会一致の結論である。よくここまで来たと私は思う。
土地取得及び価格の不当性については、一定程度は明らかに出来たと自負している。委員各位が力を合わせて事にあたった成果である。

やっと終わった。長かった。
当ブログでも散々述べてきたので今回で終わりにしたいトコロだが、締めくくりとして土地取得及び価格に対する委員会の結論を解説していきたいと思う(続く)。

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