市長の後悔

100条委が開かれ、海老根市長を証人喚問し尋問を行った。当委員会としては、これで証人を呼んでの審査は最後。
市長にとっても、最後の議会での審査だ。

これまで、海老根市長は今回の土地取得に関しては「強気」の姿勢に終始してきた。
「素晴らしい土地。是非欲しいと思った」
「貴重な緑地が開発されてはいけない、と思った」
「自分が見て、決めた」
「善行の地元の皆さんで有効に活用して欲しい」
などなど。

それが、今日は
「慎重にすればよかった」
「自分は(副市長の)お膳立てに乗っただけ(なので詳しく知らない)」
「全て責任は自分にある。知らなかったとは言え申し訳なかった」
と一転、自身の非を認めた。
市長がどこまで関与していたのか、あるいは取得の真の動機は?
核心部を明らかにしなかったのは残念だが、市長の言葉にあるとおり、事の詳細は把握していなかったというのはその通りだと思う。

当該エリアは西は樹林地で南は崖、道路に面した東側は生産緑地。道も狭い。
駅に近い、とはいっても実に開発しづらい場所であるが、そうした事も市長はよく分かっていなかったのではないか。
よく分からないまま、ある意味で「部下を信じて」事を進めたはいいが、一連の手続はあまりにも杜撰だし土地も価値が無かった。

今日の海老根市長は小さく見えた。
委員から容赦ない質問が浴びせられ、ひたすら反省・釈明に終始し、打倒エビネ市政!でやってきた私でさえ居たたまれなくなった。
この土地取得は不当だった、のは間違いないだろう。失政・不祥事もあった。その結果、市民の厳しい審判を受け、二期目はならなかった。
道半ばで退くことになり、さぞ無念だと思う。

不要な土地を高額で取得した。これは市長の一存では無かったのかも知れないが、ご自身が言うとおり責任は免れない。
そのことを真摯に受け止めて頂くことを願う。