2011年元旦

旧年中はお世話になりました。喪中につき、新年のご挨拶は控えさせていただきます。

さて、2011年4月に市議選の改選が行われる。
私にとっては4年に一度の勝負の年だ。
2003年に初当選して以来、8年経った。今度の選挙で3回目となる。
この二期8年の間、おまえは市議として何を成したのか?と問われると、正直言って心許ない。

私なりに取り組んだこともあるが、それがどこまで市民のためになったか?市のためになったか?
私は「仕事をした」と思っていても、自己満足に過ぎないかもしれない。
そうしたことに、一定の答えが出るのが「選挙」だ。
私の活動(と存在意義)を認めてくれる有権者が当選に必要なだけいるかどうか、が4年に一度問われる。
「政治家は選挙だけだ」
と揶揄されるが、現職の場合、「通信簿」は選挙しかないのも事実だ。

というわけで、今年はいつもの年とは違い今日から4月までの四半期が市議にとっては1年どころか4年間を決める、といってよいかもしれないが、この4年間あるいは8年間を市民から見られているわけだから、もうこの時期になるとジタバタしても手遅れかもしれない。
残りの任期は4カ月、定例会はあと一回だ。私にとっては最後になるかもしれない議会だから、悔いを残さないようにしたい。

国政では、衆参逆転・支持率低迷に苦しむ民主党政権は茨の道であり、新年度予算の成立が無事済むかどうか。
情勢は緊迫の度を増している。

一方の藤沢市政は、2月定例会では予算審議と並び、新たな条例、いわば「市民自治」条例とでも呼ぶべき新条例の在り方が問われることになろう。
これまでも私は、議会やブログ等で「地域経営会議」の問題点を指摘してきたが、同会議の位置づけを明確にしないまま既成事実づくりを先行させていく今の市執行部のやり方は到底容認できない。
これから市議会は選挙モードに入っていくわけだが、それはそれ。引き続き市側を質していくつもりだ。

このほか、善行土地問題とならび、鵠沼橘の計画道路取得についても訴訟がおこされ争点化してきた。これも、善行問題同様、土地取得の手続きを通して、
1.公金による土地取得は公正・公平といえるか?
2.議会のチェックを通さないで先行取得するという「土地開発公社」という抜け道に、今や存在意義はあるのか?
3.市の情報公開の在り方は透明といえるか?

こうした問題点が浮かび上がってきている。
さらに、市トップや市議に対して疑惑が持ち上がった善行問題を契機に、藤沢市においても「政治倫理条例」が必要ではないか?という議論も起き始めている。
いわゆる、「口利き防止条例」というものだ。

さらには、こうした不正を告発する「内部通報者保護」の仕組みづくりも大切になる。
地方分権、地方主権、などと言われて久しいが、他方で首長や幹部職員、地方議員が絡む汚職事件は後を絶たない。
また、財政規律もそうで、とかく自治体は、国の補助金がつく、となると無批判に政策化する傾向にある。
さらに、文字通りの「自治」、住民の地方政治参画は自治体の情報公開が不可欠だが、根本的に行政は情報を隠したがるものなのだ、と感じる。
これら、地方政治が抱える問題・課題は山積みだ。
自治体制度は、国の制度改正を待たないと改善しないものが多いが、自治体独自の取り組みで出来ることもまたあるわけで、それこそが地方議員の仕事だと私は思っている。

再度、整理したい。残りの任期中に取り組むこと、として
1.2月定例会予算審議 
Ⅰ.基金取り崩しの内容と理由 
Ⅱ.善行土地問題
Ⅲ.地域経営会議の取り組み
Ⅳ.総合計画の策定過程 など

2.自治「新条例」について
3.自治体の内部浄化の仕組みづくりとして 「口利き防止」「内部通報者保護」の制度化
4.土地取得の在り方の抜本的な見直し 

などといったところか。
このうち、1.2.については、2月定例会で一応決着する話だが、3.4.は改選後、再選することができたら引き続き取り組むことになるだろう。
最後に、政策や私の考えについてウェブで発信していきますので、今年もご愛顧のほど、よろしくお願いします。

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