正義の実現
市議会は年に4回開催される。
春・夏・秋・冬それぞれ一回づつ。2・6・9・12月定例会がそれだ。
春夏秋冬、といっても、6月と9月は実際は「夏」であり、クールビズ対応となっているので実際の季節感はまた別なのだが、ようは四半期毎に開催されている、ということだ。
定例会の会期については、来る12月定例会は17日間であり、4回足しても100日足らずか。
会期中でも土日は休みだし、平日でも答弁調整のための休会日が設けられるので、実日数、すなわち
議員が「必ず」「出なければならない」日数は年間で3~40日くらいではないだろうか。
この少なさを見ると、議員報酬はいかにも高い。批判が出るのも当然だろう。
だが、相撲は年間6場所、一つの場所で15日、サッカーJリーグだって試合数は年間50回くらいか。
だからといって、彼らが仕事をしていない、とは誰も思わないだろう(と思う)。
日ごと稽古、練習を積んで本番に臨んでいるのだから。
それと同様?に、私たち議員も議会の実日数こそ少ないかもしれないが、議会日以外の活動があるからこそ、本番である本会議・各委員会で仕事が出来ている、ことはご理解いただきたいのだ。
で、今年はどうか、といえば、100条委員会の審査が行われている関係で、「通年議会」となってきた。
6月定例会と9月定例会の間にあたる7月・8月に100条委員会が開かれ、9定と12定のはざまである10月は既に二度100条委を開催している。11月4・18日にも予定されており、定例会毎にあるはずの「切れ目」が無くなって一年中議会を開催している状態だ。
当然ながら、審査日に出席して尋問を行うためには、委員各位は(議会事務局も)当日に備えて調査・準備に追われているのであり、従来はあったかもしれない「ゆとり」は今年は全く無くなった、と言っていいだろう。
善行の農地取得は、市政を揺るがす問題に発展した。
市は不当、と私たちは追求している。
「市政をチェックするのが市議会議員の仕事です!」
そうした仕事が出来ている今、高揚感が無いか、と言えば嘘になる。
だが一方で、「法第100条の調査権」という強健を発動し、証人喚問し尋問を行う。
まさに権力の行使そのものであり、その一員に自分がなっている事になんとも言えない怖さも感じている。
そのような中で新たな土地問題が発覚。事と次第によっては、善行以上の問題に発展するかもしれない。
これも100条委を設置するのか?
そして、渦中の人物である新井副市長が倒れた、との一報が入った。副市長の責任を追及していた立場からすると、何とも後味が悪い。
心労が重なったのでは、とは海老根市長の言だが、とりあえず今は新井副市長には回復をお祈りするとともにお見舞いを申し上げます、と言うほかない。
私自身、立派な人間でも何でも無い。
「柳田よ、お前は偉そうなことを言う資格があるのか?」
「市(市長)をただす」のが仕事だ、といっても、その過程では当然ながら傷つく人も出てくるだろうし、既にいるだろうか…。
不当性を追求するばかりでは正直ツラくなってくる。
最後はグチになってしまったが、私の拠り所は
正義の実現。
多くの市民がそれを望んでいる。もう一踏ん張りだ。